思考451度

日々思考尽候

バターはどこへ溶けた?

ディーン・リップルウッド

前に「チーズはどこへ消えた?」を読んだ。 sk451.hatenablog.com

そのアンチテーゼとして書かれたのが本書のようだ。

確かに、本書は「チーズはどこに消えた?」とは真逆とは言えないまでもアプローチが違う。

バターはどこへ溶けた?

バターはどこへ溶けた?

「チーズ」は現状に満足せず、現状に落ち着こうとせず、せかせかと上を目指せ、がむしゃらに働け。

というようなメッセージだ。がむしゃらに働けとまでは書かれていないまでも、ただそうしなければ現状から抜け出せないように感じた。

だが本書の「バター」は逆に、現状に満足し、今生活出来ていることの幸せを謳歌し、さらなる幸福を追求する必要はない。

というようなメッセージになる。

確かに上を目指せば切りはない。金銭面の上を目指せば、ウォーレンバフェットやビル・ゲイツがいるが、そう簡単に超えられるものではない。どれだけ勢いのある会社の創業者でも長者番付のトップ100にも入れないのは、金が金を生むからであり、一攫千金を目指し、成功しても、そこから芽が出るまでは時間がかかる。

上には上がいる、それを理解し、自分の分相応で生きていけばいいといえばいいだろうか。

そういえば、チーズはどこへ消えた?の著者のスペンサー・ジョンソンは先に書いた「人生の贈り物」では違うことを書いていた。

sk451.hatenablog.com

人生の贈り物では、幸せというのは日々生きていること、何気なく生きていることが幸せだと言っていた。

確かにこうなると、スペンサー・ジョンソンは何が幸せと言いたいのかわからない。現状にあぐらをかくのは良くないが、そう考えることこそが幸せというのだろうか。

そうなると、チーズはどこへ消えた?とバターはどこへ溶けた?はどちらがいいとなるが、まさにその点をついたような書籍があった。

この書籍は絶版なのか入手が難しかったので現在取り寄せ中になるが、届いたらすぐに読みたい。

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